災害時に備えよう②

2月に入り、初夏のような気候の日もあれば、雨が降り気温が下がる日もあり、気温の差が激しい日が続いています。体調を崩しやすくなりますので、気を付けていきたいですね。                                さて、前回は在宅酸素療養中の方、人工呼吸器使用中の方の、災害時の対応についてご紹介しました。今回は、吸引器使用中の方、胃瘻造設中の方の事前準備についてお話させていただきたいと思います。

①吸引器使用中の方                                                             <事前に準備しておくこと> 

  • 常備薬の準備
  • バッテリーの機種の確認
  • 吸引チューブの予備を準備
  • 日頃より上手な呼吸方法や排痰の方法を知り練習する
  • 割り箸にガーゼを巻き付けたもので口腔内の痰を取り出す練習をする
  • 飲用水の準備

内部バッテリー⇒使用可能な時間の確認                   外部バッテリー⇒車のバッテリーが利用可能な場合、接続コードを準備、試運転しておく                                   バッテリー内蔵型でない⇒足踏み式、手動式吸引機を準備しておくことも事前に検討しておく

②胃瘻造設中の方                              <事前に準備しておくこと>

  • 胃瘻の記録簿をつける(造設年月日、胃瘻、バルーン水、交換年月日等)
  • いつも使用している栄養剤(1ヶ月分)
  • 洗浄用の飲料水(できるだけたくさん)
  • 注入に必要な器具(ボトル、栄養チューブ、接続チューブ、注射器、薬注入用の器具等)
  • ティッシュ、タオル、ガーゼ、固定用のテープ
  • 胃瘻のスキンケア

※カテーテルが抜けると、穴は早ければ5時間程度で閉鎖してしまいます。閉塞を防ぐために①抜けたカテーテルを再び抜けた穴に入れる②厚めのガーゼやタオルを抜けた穴にあて固定する③救急車で医療機関に早急に受診する

被災した際はパニックが予想されます。 落ち着いて対応できるよう、物品や器具の準備をするように心がけましょう(^^)/

PAGETOP